こんばんは。
北海道ショアジギングミーティング実行委員の荒です。

まずはこの写真を見て下さい。
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恥ずかしながら私がショアジギングを始めた頃の写真です。

ウェーダー&自動膨張救命具という装備ですが非常に危ない装備ですよね。

何がダメなの?と思った方がいらっしゃいましたらショアジギングはやらないで下さい。

それくらい間違いだらけの装備なのです。

恥を忍んでこの写真を出したのには理由があります。
  • 例えばこのまま海に落ちたら?
→ウェーダーの中に浸水し、ウェーダーの中に入った水の重さで陸に這い上がる事は不可能です。
  • 自動膨張救命具があるから大丈夫でしょ!
→100%開くとは限りません。落水する前に岩場に身体を強打するかもしれませんし、その際の防具としての役割もありません。
また無事?落水していざ磯に這い上がろうとした時に磯に擦れて破れて空気が漏れてしまうかもしれません。

…いかに命を守れない装備かお分かり頂けたでしょうか。

今現在の私の装備は
・ポケットの付いていない「リバレイRBBロックショアベスト」にインナーは必ず長袖。
日焼け、防虫に少しでもケガ低減の目的です。真夏には接触冷感や速乾性の素材で少しでも涼しく過ごせるような物で。

・膝、スネにパッドの付いた「シマノXEFOプロテクトタイツ」に膝下が脱着出来るパンツを合わせる事が多いです。
少し寒い時期には透湿防水素材のパンツなども。

帽子とグローブは必ず着用。もちろんスパイクシューズも。


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※装備が分かりづらい写真ですみません(^^;

今の装備が完璧だとも思っていませんし、もっと良い物があれば変えていきます。


でも、海サクラで賑わう今の海もほとんどの人がウェーダー着用でしょ?
磯で鮭鱒を狙う人も多いと思います。

鮭鱒と青物を狙うショアジギングでは何が違うのか。

皆さんご存知の通り鮭鱒とは比べ物にならないくらい青物は引きが強い魚ですが、私はそれだけでなく「恐怖を味わう事がある」かどうか、とも思っています。

ドラグを締めても締めても加速していくスプールの逆転音に戦慄した事はありますか?

足場の少ない磯で魚の引きに耐えながら一歩、また一歩と海に引きずり込まれる感覚を味わった事がありますか?

ロッドはバットから曲がるのではなくグリップから曲がるのをご存知ですか?
それだけ体重を掛けて魚を止めようとしても止まらず、ラインブレイクして後ろに転がった事がありますか?

魚を掛けた瞬間に耐えきれずにたたらを踏んで海に落ちそうになった事はありますか?

私は全てあります。
失敗談でもありますのでお恥ずかしい話ですが。

かろうじて今も釣りをしていますが、一歩間違えば死んでいたかもしれません。

鮭鱒の釣りでは体験する事の無かった出来事です。

シーズン初期の痩せてパワーのないブリではこんな事は起きないかもしれませんが、今の海は何が起こるか分かりません。
※上の方ではあえて「青物」と書いて「ブリ」とは指定していないのです。

そういう可能性のある釣りがショアジギングだと言う事を少しだけでも知って貰えたら装備の意味も分かってもらえるかも。
という思いで書いています。

実は上記のような体験はショアジギングを始めてから3~4年目、もっと大きな魚を釣りたい!と強いタックルに新しくした頃に集中しているんですよね…

仲間も同じような時期に恐怖体験をしている。

何故か。

・タックルの変更により今まで掛ける事の出来なかったような魚も掛けられるようになった。
・タックルの強化により今まで切られていた魚に耐えられるようになった。
・タックルの強化に釣り人側が対応しきれていない。
・強いタックルの替えた事による自分は出来る!という慢心(笑)

経験から考えられる事はこんな所でしょうか。

ですから、数年経験されている方にもショアジギングミーティングに参加して頂き、もう一度ご自身の装備や心構えを見直す機会であったり(慢心だと言っている訳ではなく危険度が高まる時期だということ)、釣りが出来なくなるかもしれない(ポイント閉鎖など)という事が目前に迫っているという現実、一度事故が起きればそれが加速するという事を共有して頂ければと思っています。

数年経験のある方は初心者の方に連れていって!とお願いされる事はありませんか?

そういう方にも伝えて頂けると凄く嬉しいです。

ショアジギングミーティングの目的は
この楽しい「ショアジギング」という釣りを続けていきたい。それだけです。

ヒグマの出る磯で釣りが出来ますか?
死亡事故の起きた磯で夜中から待機しますか?
ポイントが閉鎖されてどんどんポイントが無くなっていっても関係ないと言えますか?
10年後20年後も同じように釣りが出来ると思いますか?

思う所のある方は是非ともショアジギングミーティングでご意見ください。
私を含め、実行委員は司会進行をするだけであって、こうしてください・こうしないとダメだと言うつもりはございません。

ポスターにもあるように「皆で考えよう」がテーマです。

過去の記事もご覧頂き、参加のご検討よろしくお願い致します。

長文失礼致しましたm(__)m

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一番怖かったのはポッパーに大きなサメがアタックしてきて、サメは掛けたくないと早巻き回収したらそのままポッパーを追って自分の数メートル前まで背鰭を出して向かってきた時ですかね(((^^;)笑